リスニングの話

こんにちは。講師Kです。このブログがアップされる頃には関東地方も梅雨明けでしょうか。暑さは今年も厳しそうです。酷暑に備えていかなければなりませんね。

さて、今日はリスニングのお話。対策を考える前に、まず実態調査。みなさんはリスニングテストに対し、このような印象でしょうか。

①スピードが速いためか、聞き取れない場所が多く、解くのが苦しい。

②短い文は聞き取れるが、長い文や長い内容になるとだいぶ分からなくなる。

③長く、難しい内容になると、理解が追い付かず、正答率ががくんと落ちる。

みなさんのイメージに近いものはありましたか。なかったらごめんなさい。3つの中にあったものとして説明していきます。

①はおそらく単語と単語の音がくっついて(ここではリンキングと呼びます)、その単語たちと分からないのが原因です。つまりリンキングの法則を知っていればずいぶん解消する可能性が高いですね。

②、③は、情報量の多さに対応しきれないために起きています。押し寄せる情報の波を整理しきれていないうちに、次々と波が来て混乱してしまう。一度混乱し始めたら、その後に内容を追うのは難しくなります。対策としては、まとまった長さの英文を聞く練習が必要ですが、その際、前から後ろに情報をつかむ作業に慣れる必要があります。聞こえた単語から内容をなんとなく推測しているようでは追いつかないうえ、内容を記憶するのも難しいので、正確さが損なわれます。

リスニングから少しそれますが、リーディングの問題を解くとき、一読で内容を把握しきることが最終目標となります。けれどもそうしようとしていない、そうできない人が大半なはずです。何回読み返してもいいのだから、内容を覚える必要もないのでは?と思うのかもしれません。しかし、リスニングの問題は一読ならぬ、一聴で内容を把握する力を求められます。また、共通テストのリーディングでは、何回も読み返すようでは間違いなく時間が足りなくなるうえ、正答率も上がりません。

リスニングの対応が十分できればリーディングも時間内に読めるはずです。リスニングもリーディングもつながった一つの勉強と考え、併せて訓練していくと、共通テストの英語にかならず対処できます。